東京~京都・大阪の移動方法を考える




 こんばんは、おーたむです。

 前回のバイクの記事で、京都市内で免許を取ると安いということを書きました。京都市内には観光地もたくさんあり、旅行先としては大変魅力的な街ですが、関東から向かうとなると、交通費が結構かかってしまいます。
 今回の記事では、東京~京都・大阪の移動方法を、コスト面と利便性から考えてみたいと思います。

東京~京都・大阪の移動手段

【◎】王道:東海道新幹線(のぞみ)


 なんと言っても、この区間の移動方法の王道は新幹線ですよね。コスト面を気にしないならこれ一択でしょう。

東京~京都:自由席13,080円/指定席13,910円(所要時間:2時間15分)
東京~新大阪:自由席13,620円/指定席14,450円(所要時間:2時間30分)

 なんと言っても速いです。費用対効果は最もよいでしょう。
 とはいえ、往復で交通費だけで3万円弱必ずかかってしまうのは痛いですね。

【◎】準王道:東海道新幹線(ぷらっとこだま)


 「のぞみはちょっと高すぎる」
 そんな方にオススメするのが、JR東海ツアーズのパッケージツアー「ぷらっとこだま」です。こだま(各駅停車)を利用する代わりに料金が安くなります。

東京~京都:10,300円(所要時間:3時間38分)
東京~新大阪:10,500円(所要時間:3時間54分)

 指定席となりますので、先ほどののぞみとの料金の差は片道3,000円以上となります。往復で交通費が2万円ちょっとというのは魅力的です。しかも1ドリンクもらうことができます。
 注意点として、単純にこだまに乗る場合は、のぞみと同じ料金となります。「ぷらっとこだま」は、あくまでJR東海ツアーズのパッケージツアーの一環だということです。
 欠点もいくつかあります。前日までに予約が必須であり、かつ、一旦予約するとキャンセルや便の変更はできません。また、時刻表を見ると分かりますが、ぷらっとこだまで利用できる便は1時間に1本しかありません。東京→関西方面の始発は、東京7:56発のため、関西に着くのはお昼近くになります。終電は東京19:26発となります。反対方面も、始発が8時頃、終電が19時頃となります。

 こういった欠点に目をつぶれば、かなりお得に移動ができるでしょう。
 詳しくはこちらをご覧ください。

 ちなみにJR東海ツアーズのサイトを見ると、日帰りで東京~京都が最安で19,800円(東京6:00~7:13発ののぞみの一部、および京都17:19以降発ののぞみの一部を利用可能)で行けるプランなどもあるので、探してみると面白いかもしれません。

【○】高速バス


 コストを重視するなら無視できない高速バス。ウィラートラベルの情報を参考にすると最安は2,500円のようです。基本的に夜行(特に座席が狭い便)が安く、昼行便はやや高くなっています(夜行最安が2,500円の日、昼行最安は4,000円)。
 所要時間は、新宿9:10発の便が、京都18:10着、大阪19:35着ですから、東京~京都9時間、東京~大阪10時間25分となります。池袋21:30発の夜行便は、京都7:30着、大阪8:50着なので、昼行便より所要時間がかかります。

 最大の魅力はその安さです。特に夜行便は宿泊費も兼ねているのでかなりお得と言ってよいでしょう。また、乗り換えがないのもメリットかと思います。
 欠点は、予約が必要、値段が変動する、所要時間が長い、安い夜行便ではまずまともに眠れず疲れがたまるなど、特に年を取っている人にはつらいものがあります。無理に夜行便を使わずに昼行便+格安ホテルが無難な選択かと思います。

【△】飛行機(JetstarやpeachなどのLCC)


 成田空港と関西国際空港の間には格安航空会社の便が就航しています。安いときは片道3,500円程度と破格ですので、閑散期の利用では選択肢に挙がります。
 例としてJetstarを見てみますと、東京~関西は約1時間30分となっています。東京駅~成田空港は安いバスを利用すると約1時間半(約1,000円)、関西国際空港~なんばは約45分(約1,000円)ですから、空港で出発前1時間、到着後30分消費し、諸費用に約1,000円かかると仮定すると、約10,000円、約5時間15分となります。

 欠点は、予約が必要、値段が変動する、乗り換えが多い、移動時間が長いと、やはり新幹線の方が総合評価は高くなります。関東側が千葉、関西側が大阪南部の出発地、目的地であれば、新幹線よりも有利かもしれませんが、京都に行くならぷらっとこだまの方がいいですね。

 ここまで紹介してきた方法は比較的一般的な方法かと思います。
 ここからは、特にコストを重視したマニアックな方法を紹介したいと思います。

【○】青春18きっぷ


 JR線の普通列車、快速列車が1日2,370円で乗り放題になる青春18きっぷを利用して移動する方法です。東京~京都・大阪の移動方法で最も安く、最もコストパフォーマンスに優れる方法かと思います。
 例として、東京8:17発の電車を乗り継いでいくと、京都に16:42に着くことができます(所要時間:8時間25分)。料金は通常料金8,210円のところ2,370円となります。予約不要、値段が時期によって変動しない、高速バスよりは早く着き、料金も安いなど様々なメリットがあります。特に予約不要は上で紹介した方法のうち、のぞみを使う方法以外には当てはまらないので大きなメリットだと思います。また、青春18きっぷでは途中下車が自由にできるため、気になる駅で降りたり、場合によっては目的に着く前に他のところを目的地に変えることもできます。

 欠点は、乗り換え回数が多いことが挙げられるでしょう。上の東京8:17発の便では5回乗り換えが必要になります。ちなみに、休日に東京12:37発の電車に乗ると、熱海、浜松、米原の3ヶ所だけの乗り換えで済みます(京都20:47着)。また、1日2,370円で乗り放題と書きましたが、正確には、11,850(2,370×5)円で5日間もしくは5人が乗り放題となります。したがって、1人で1泊2日の旅をすると3日分余ってしまいますから、最低でも2人旅にするか(これでも1枠余る)、4泊5日の旅にするか、余った分を金券ショップに売るといった対策を行う必要があります。
 この方法の最大の欠点は、この方法が一年中使えるわけではないということです。青春18きっぷが使えるのは、毎年3月1日~4月10日、7月20日~9月10日、12月10日~1月10日となっており、この時期以外に使うことができません。また、例えば3月1日~4月10日に有効の青春18きっぷはその年のその期間のみ有効であり、例えば翌年の同じ時期に使うことはできませんので注意が必要です。

【○】自動車(高速道路)


 複数人で旅行に行く際に有用です。特に全員が免許を持っているなら非常にいい手段となるでしょう。
 首都高銀座出入口~京都東ICを利用するとして、所要時間は6時間程度です。高速料金は普通車で7,810円(軽自動車6,320円)、ガソリン代は燃費を20km/Lとすると、約500kmなので25L、すなわち約4,000円です。合わせて約12,000円ですね。
 3人で旅行をするとすると、1人あたり約4,000円で、1人が約2時間運転すればいいので、不可能な話ではありません。渋滞があると所要時間が伸びます。プライベート空間を確保できるのもメリットです。1人旅ではぷらっとこだまや高速バスと比較して特にメリットはありません。

【△】自動車(一般道+一部高速道路)


 高速料金をケチればもっと安くなると気付いた方もいるでしょう。実際その通りで、上の例では8,000円が浮くわけです。4人旅なら一人あたり1,000円で東京~京都・大阪の移動ができます。
 但し、当然ですが移動時間が長くなります。全部一般道にするとgoogle mapによれば、約10時間30分かかります。高速バスと比較するとそれほど差はないですが、3人旅なら1人が3時間半運転しなくてはなりません。一部区間で高速道路を利用する(東京~大井松田IC。特に厚木IC~大井松田ICは使ったほうがいいです)と1時間~1時間半程度の時間短縮になります(料金約2,000円)。場合によっては三重県四日市市内も高速道路を使った方がいいかもしれませんが、この区間は高速道路も混雑します。その他の区間(特に静岡、愛知)は一般道の立体交差化がかなり進んでいたり、信号がほとんどなかったりして快走できるため、無理に高速道路を使わなくても大丈夫かと思います。青春18きっぷが使えるなら、そちらのほうが移動時間も短く、一人あたりの料金も大差ないため、自動車のメリットはほとんどありません。
 なお、京都ではなく、大阪に向かう場合は、三重県から名阪国道という無料高速を使うのがオススメです。一般道について具体的なルートは、こちらのブログの方が詳しくまとめて下さっていますので参考にして下さい。

無料道路(下道)最速ルートの解説 東京~名古屋・京都・大阪・山陰・山陽・四国・九州方面 概要編
三重県~兵庫県を高速道路だけ・格安で早く移動できる 名阪国道~西名阪~阪神高速~第二神明~加古川・姫路・太子龍野バイパス

まとめ:独断と偏見によるコスト(とある程度のパフォーマンス)にこだわった移動方法

3人以上での移動

自動車(高速道路)>青春18きっぷ>自動車(一般道+一部高速道路)

2人での移動

青春18きっぷ>高速バス(昼行便)>自動車(高速道路)

1人での移動

青春18きっぷ>高速バス(昼行便)>ぷらっとこだま

 こうしてみると青春18きっぷの利便性が強いです。これがいつでも使えたら非常に便利ですね。

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